名詞otherの語法は4パターン【theは「その」ではない??】

今回はotherについて考えたい.
これも試験に頻出だが自信を持って答えられているだろうか?

実はotherには非常にシンプルなルールしか存在しない。

文法問題でも英作文でも使うので、
実例とともに理解を深めていきたい。

これから述べる基本のルールを当てはめるだけで
otherで迷うことは無くなるはずだ。

この解説を読んだあと、あなたが自分ひとりで自信をもって解答できるようになっているはずだ。
1発で理解できるよう集中して読んでほしい。

まずはあなたの今の理解を確認してみよう。

次の問題にチャンレンジしてみよう.

できればその根拠も挙げて欲しい.

問題

1. “Kathy and her sister are so alike.” “Yes, I can’t tell one from (  ).”
① another ② other ③ others ④ the other

2. He closed one of his eyes but not (  ).
① another ② one another ③ other ④ the other

3. May I have (  ) cup of tea?
① another ② other ③ one another ④ others

4. I have three sons ; one lives in Chicago and (  ) live in New York.
①other ② others ③ another ④ the others

解答

1.④
2.④
3.①
4.④

名詞otherは可算名詞

Otherに限らずどんな名詞であれ
まず名詞を見たらそれが可算なのか不可算なのか確認しよう.

otherは複数のものも指せるので可算名詞だ.

したがって、まずはじめに単数なのか複数なのか注意しよう.

_ other
_ others

この2つのうちどちらかをまず考えることだ.

冠詞はつぎに考えよう。

定冠詞theは特定している場合に使う

theは定冠詞といって、その名詞が特定している場合に用いる.

では、特定とは何か?
冠詞の由来から考えてみよう.

不定冠詞の基本理解

不定冠詞と呼ばれるa/anは

one 

an

a

と変化してきた者だ.

one appleといった場合、

「1つのリンゴ」というふうに、
数が1つだといっているだけだ。

どのリンゴかという対象物の個性に着目しているわけではない.

定冠詞の基本理解

一方で、定冠詞と呼ばれるtheは

this/that(these/those)

the

と変化したと考えれば分かりやすいだろう.

this appleといった場合、
「このリンゴ」と特定のリンゴのことを指している.

この「指せる」という指示性が定冠詞の特徴だ.

特定とは指示性

では、どんな場合に対象を指すことができるのだろうか?

ここではつぎの2つが理解できればよい。
無理に暗記しなくても理解できれば使えるようになる。

1.他に存在しない場合は指せる

それ以外が存在しない場合には対象を指すことができる.

たとえば、
ステージ上に歌手が1人しかいなければ、
「あの人」と指すことができる。

これは単数であろうと複数であろうと構わない.

よく

「太陽は1つしかないのでthe sunになるが、
恒星は1つに限らないのでa sunになる」

と言われるのも、この「他に存在しない場合」のことだ.

他に存在しない=1つしかないもの

 

2.特徴があって区別できる場合は指せる

それ以外に存在する場合であっても、

なんらかの特徴があって他と区別できる場合には対象を指すことができる.

たとえば、
ステージ上に歌手が複数いたとしても、
ある特徴(スカートを履いているなど)を持っている人が1人しかいなければ、
「あの人」と指すことができる。

これは思いのほか応用例が多い。

たとえば、

①最上級の形容詞が付く名詞には定冠詞theをつける

He is the tallest boy in the class.彼はクラスで1番背が高い。

1番な特徴があるので他と区別ができるということだ。

② of the twoが付く比較級;「2つのうちで〜な方」

He is the taller of the two.彼は2人のうちで背が高い方だ。

もう一方と区別できる特徴があるのでtheを付けることが一般的だ。

③the Springなどの季節

季節を他の季節と区別するので定冠詞theをつけることが多い

※theをつけない場合もある

④the firstなどの序数

⑤the back /the rest / the following…

その他例を挙げればきりがないが、

とにかく、区別できる場合には指すことができるのでtheを付ける。

このように、

this/thatなどで指せる場合が定冠詞theの使用場面だ。

the自体に悩むのではなく、
もっと基本のthis/thatから考えれば楽になるのだ。
(もちろん、this/thatとは何が違うのかを考えるのは良い訓練になる)

名詞otherの4パターン

これまでの話を図で示すと4パターンになる。

まず◎をoneなどで指して、●を「他のもの」という意味で指したい。

1.◎●←この●はthe other

 ①単数なのでother

 ② 最後の1個は「他に存在しない」ので指せるからtheをつける

  1.   ◎●○○・・・←この●はanother

    ①単数なのでother

 ②他にもあるので指せないからtheは付かない(可算名詞なのでanを付ける)

3.◎●●←この●●はthe others

 ①複数なのでothers

 ②「他に存在しない」ので指せるからtheを付ける

4.◎●●○○・・・←この●●はothers

 ①複数なのでothers

 ②他にもあるので指せないからtheは付けない

表にすれば次のようになる

単数

複数

特定

the other

the others

不特定

another

others

※名詞otherは可算名詞なので、”other”という使い方がない
可算名詞は裸では使わないのが原則

気をつけようtheを「その」と訳すと間違えることになる

『辞書を無くしてしまったから、別のものを買わなきゃ。』
I lost my dictionary, so I have to buy another.

これをthe otherにしてしまう人が多い。

その理由を聞くと、次のような理屈らしい。

『無くしてしまった辞書は特定の辞書なので、
「その他の」辞書という意味だから「その」という意味のtheをつける。』 

完全にアウトだ。

無くしてしまった辞書(辞書A)
新しく買う他の辞書(辞書BCDE…)
があった場合、

ここでいう「その他の辞書」は
「Aの他の辞書」という意味ではない。

これはさっきのパターン2だ。

◎●○○・・・←この●はanother
他にも存在している場合には特定されていないので、theは付けない。

あくまでも”the dictionary”(その辞書)に「他の」という修飾語がついているのであって、
otherにtheがついているのではない。
(中学校を思い出せ、冠詞は名詞に付くのだ)

では、確認問題で仕上げよう。

確認問題
  1. Two of these three students can speak English; (    ) cannot.
    ① another ② someone ③ the other ④ the others
  2. Only about a half of these students are natives of Tokyo; (     ) come from the provinces.
    ① the other ② the others ③ another ④ others
解答

1.③

2.② ※動詞comeなので複数形を主語にする

さいごに

結局長くなってしまったが、

名詞otherの語法は

 ①単数/複数

 ②theをつけるかどうか

この基本を当てはめるので、

非常にシンプルだと分かったはずだ。

混乱する方は日本語の「その」から離れてみることをおすすめする。

では。

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