譲歩を表す仮定法過去完了形について

以前以下の議論について質問を受けたが、
かなり昔のもので解答も締め切られているのでこちらで検討してみよう。

OKWAVEから引用

ある教科書の仮定法過去完了形の例文として次のような文がありました。
(例文なので前後の文はありません。)

If I had had the choice, I wouldn’t have selected another topic.
訳(1)「私に選択肢があったとしても、私は別の話題を選ばなかっただろう。」

訳(2)「もし私に選択肢があったら、私は別の話題を選ばなかっただろう。」
(= I didn’t have the choice, so I selected another topic.
「私には選択肢がなかったので、私は別の話題を選んだ。」)

私は訳(1)の方が適切だと考え、教科書会社に確認したところ、このIfはEven if と同じ意味で
(1)の訳し方が正しいという回答でした。

しかし、上司は(2)の訳も、その書き換え文もおかしくないので、なぜおかしいのか誰にでもわかるように説明せよと言います。
私は感覚的にどうしても(1)の方が自然で、(2)の訳は状況が読み取れず不自然だし、書き換え文もおかしいと思うのですが、論理的に証明することができません。
どなたか論理的に説明できる方、なぜおかしいか導き方を教えてください。
よろしくお願いします。

さまざまな解答が試みられていたが、どうも要領を得ない。

・英文が間違いである
・和訳が間違いである

これらの結論に急ぐことは避け、なるべく意味が通るように思案してみよう。

a chiceとthe choice

まずthe choiceについて考えよう。

ここでのtheに注目して欲しい。

もし、漠然と「選択肢があれば」というのであれば
a chanceもしくはanother[the other] chanceとなるはずだ。

ここでは、相手との間に了解されている特定の選択肢を指していると考える。

choice toVを補う

では、つぎに、どのような機会なのかを埋めてみよう

the chance toVのtoVを補ってみるということだ。
動詞はselectで良いだろう。

the chance to select〜となる。

ではこのselectの目的語には何が入るだろうか??

以下の問題を考えてみて欲しい。

次の英文と同じ意味になるように空所に入る組み合わせを選べ。

If I had had the choice, I wouldn’t have selected another topic.
=If I had had the choice to choose (    ),I wouldn’t have selected (    ).
1.①Topic A  ②Topic B
2.①Topic A  ②Topic A

 

another topicと言っているのだから、この空所に同じものが入ることはないといえる。

したがって解答は①である。

では、これらを当てはめて考えてみよう。

If I had had the choice to choose Topic A, I wouldn’t have selected Topic B.

これならどうだろうか?

「もし、トピックAを選ぶ選択肢があったなら、トピックBは選ばなかっただろう。
=トピックAを選ぶ選択肢がなかったので、トピックBを選んだ。」

これなら意味的なつながりに無理はないのではないだろうか?

結論:間違いではない

・英文として間違いとはいえない
・日本語として間違いとはいえない

つまり、この方の上司の考え方が正しい。

ということになる。

今回は2点
1.冠詞を区別する
2.足りないものを補う

これを意識したい。

「もし私にその選択肢があったら、私は別の話題を選ばなかっただろう。」

このように定冠詞を和訳に反映させた方が親切かもしれない。

おまけ:other?another?

ちなみに、another ではなくthe otherではないかという意見もあった。

「トピックA以外のトピック」なので、
「その他」という意味になるのだから「その」という特定を表す定冠詞theを付ける

ということらしい。

ダウト!である。

冠詞は名詞に付けるもので、名詞を特定するのが定冠詞である。
otherについているのではない。

※back /restはtheをつけて使い、「その後ろ」「その残り」という意味になるが、これも意味の取り方を気をつけて欲しい。

「それの後ろ」ではなく、「それ=後ろ」という意味での「その後ろ」である。
「彼の説明」と「その話」の違いを考えてみて欲しい。

otherはまた別の機会にまとめていこう。

では。

コメント

タイトルとURLをコピーしました